教育への不当介入ただちに撤回せよ!!
大阪府教育委員会が7月9日、各府立学校が来年度使用教科書の選定にあたり、実教出版の『日本史A』『日本史B』の「国旗・国歌法」制定をめぐる記述(※)を「一面的」とする「見解」を各学校長・准校長あてに通知しました。これに対し、日本共産党大阪府委員会の小林裕和文教委員会責任者は「大阪府教育委員会による府立学校の教科書選定への不当介入について」とする談話を発表しました。
同談話では、府教委「見解」は憲法と教育関係法に反する、教育への不当な介入であること、背景に橋下「維新の会」が2011年6月の府議会で強行した「国旗・国歌」強制条例の問題があることを指摘し、府教委「見解」をただちに撤回しすることを求めています。
「大阪府教育委員会による府立学校の教科書選定への不当介入について」(談話)
※実教出版の「日本史」教科書記述
「国旗・国歌法をめぐっては、日の丸・君が代がアジアに対する侵略戦争ではたした役割とともに、思想・良心の自由、とりわけ内心の自由をどう保障するかが議論となった。政府は、この法律によって国民に国旗掲揚、国歌斉唱などを強制するものではないことを国会審議で明らかにした。しかし一部の自治体で公務員への強制の動きがある」
参考: 大阪府教育委員会の顔ぶれ
委員長は府知事当時の橋下氏に請われて教育委員に就任した隂山英男氏、教育長は橋本氏の友人で弁護士から府立和泉高校の公募校長となり、君が代斉唱口元チェックで有名となった中原徹氏(写真)。
東京都教育委員会、神奈川県教育委員会も同様の「見解」を通達しており、問題となっています。
関連赤旗記事:神奈川県教委が不当介入(赤旗 2013.07.31)
関連リンク:
「子どもたちに渡すな!あぶない教科書」のBLOG
Edit - Delete