いっせい地方選挙 堺の府議選・市議選アピール

日本共産党の勝利・躍進で堺から、
安倍政権、橋下・維新の暴走を打ち破り、
くらしと福祉を守る自治都市・堺の流れをさらに大きく

2015年2月27日
日本共産党堺地区委員会

 市民のみなさん
 4月のいっせい地方選挙、大阪府議会議員選挙と堺市議会議員選挙がまぢかにせまりました。

 日本共産党はこの選挙で、得票数・率を大幅に前進させ、堺市から府会議席の奪還で空白を克服するとともに、現有8議席の市会議席を絶対確保し、9議席以上へと躍進する目標をかかげて奮闘します。

 市民のみなさんの大きなご支持、ご支援を心から訴えます。

 市民のみなさん

 いっせい地方選挙は、第1に、あらゆる分野で民意にそむく暴走をしている安倍政権に堺から厳しい審判を下す機会です。

 安倍首相は国民世論の多数が望む政策とはまったく逆に、憲法改正を実現して歴史にその名を刻みたいという反動的野望をむきだしに、消費税10%への増税、格差と貧困を拡大する「アベノミクス」、原発再稼動、TPP問題、沖縄の巨大新基地建設強行、「海外で戦争する国」づくりなど、あらゆる分野で民意にそむく暴走を加速させています。

 日本共産党は、安倍政権の暴走政治と真正面から対決するとともに、国民の立場に立った対案を示し、国民のみなさんとの共同を広げるために全力をつくします。

 また、安倍政権の悪政への「防波堤」の役割を果たし、国の政治の流れを変える大阪府政、堺市政をきずくために全力をあげます。日本共産党の議席の前進で、堺から安倍政権の暴走への審判を下そうではありませんか。

 

第2に、橋下大阪市長と「維新の会」の野望を許さず、堺市長選挙以来きりひらいてきた「維新政治ノー」、自治体らしい自治体をきずく流れを広げる絶好のチャンスです。
 橋下市長がかかげる「大阪都」構想とは、①大阪市や堺市をなくし、②くらしをつぶし、③「一人の指揮官」でやりたい放題の体制をつくるもの ー という本質が見抜かれ始めています。

 2013年秋の堺市長選挙で、市民は「堺をつぶすな。堺はひとつ」を合言葉に、「維新の会」に大差を付けて勝利し、「大阪都ノー」の審判をつきつけました。

 ところが橋下市長と「維新の会」は、これにむきだしの反動的挑戦をつきつけ、府議会・市議会での過半数獲得を狙い、橋下大阪市長が、何度も堺入りし、次の堺市長選挙での「堺つぶし」の策動を強めています。  

 こんな野望を断じて許すことはできません。日本共産党の府会議席の回復、堺市議会での9人以上への躍進こそ、「維新の会」を追いつめ、打ち破る最大のカギとなります。

 第3に、総選挙での日本共産党の躍進をさらに前に進める重要な選挙です。

 総選挙での躍進は、党員、支持者のみなさんの大きな確信になるだけでなく、日本共産党への新たな注目と確信を広げ、有権者との関係でも大きな変化をつくりだしています。

 日本共産党は1月に開いた第3回中央委員会総会で、総選挙の躍進という地点にたって、次期国政選挙で「850万票。15%以上」に挑む新しい目標を定めました。

 いっせい地方選挙は、その目標に向かう最初のたたかいです。堺から、日本共産党の府議選・市議選勝利で、「第3の躍進」を本格的に進め、民主連合政府への展望を切り開く新たな一歩をきずこうではありませんか。

(2)

 2013年秋の堺市長選挙勝利は、「維新政治」の暴走に痛打を浴びせました。それは堺市政をはじめ、府的にも自治体らしい自治体の流れを広げる転機となりました。このたたかいにおいて、日本共産党は大きな役割を果たしました。

 ――前回いっせい地方選挙で、府的に「維新」の突風が吹くなか、日本共産党は唯一の堺区の府会議席を失ったものの、市議会では現有8議席を守り抜き、「維新」と公明党をあわせても過半数以下という力関係をつくりました。これが「維新」の暴走を食い止め、「反維新」の共同を広げる土台となりました。

 ――党市議団は、「維新」に正面から対決し、竹山市政には「是々非々」の立場で臨みながら、市民要求実現を正面にかかげ、子ども医療費助成の中学校卒業までの拡充、国民健康保険の6年連続引き下げ、おでかけ応援バスの土日祝までの拡充をはじめ、多くの実績をあげてきました。

 ――そして、堺市長選挙では、「堺はひとつ。堺をつぶすな」を合言葉に現職の竹山市長を自主支援し、市民との幅広い共同を担い、ささえました。「維新政治ノー」の一点で力をあわせ、実践の先頭にたった日本共産党にたいして、保守・無党派層のみなさんをはじめ、従来の垣根をこえた大きな信頼と期待の声が寄せられました。

 こうした日本共産党の市議会での論戦と市民運動・共同の力で、2期目の竹山市政においても新たな前進を開始しています。

 ――2013年末には府議会で「泉北高速鉄道」株をアメリカの投資ファンドに売り飛ばすという松井知事の提案に対して、市長選挙での共同の力を発揮して、「維新」府議の「造反」を生み出し、否決。「維新」過半数割れに追い込みました。そして、運賃値下げを実現しました。

 ――2期目の竹山市政のもとで、くらしにかかわる施策をさらに充実させるとともに、「市職員政治活動制限条例」が「維新」・自民によって可決されたことにたいし、竹山市長が再議をかけ、ストップさせるなど、自治と民主主義を守る点でも新たな前進をきりひらいています。

 かたや「維新の会」は橋下大阪市長が、くらし破壊の反動的施策をすすめ、それが大きな行き詰まりに直面しています。また堺市議会では、「維新」市議が政務活動費の不正流用などの問題で辞職するなど、市民を裏切る姿をさらけだしています。日本共産党が「対決」「対案」「共同」で市政を前に動かし、企業献金、政党助成金を受け取らず、政務活動費問題でも、清潔でガラス張りの姿勢をつらぬく姿とはクッキリ対照をなすものです。

 日本共産党の堺での府議会議席の回復、市議会議席の前進で、市民のくらしと民主主義を守るとともに、「維新」を堺からも、大阪からも「退場」させようではありませんか。

(3)
 日本共産党は、いっせい地方選挙で、次の政策課題をかかげ、その実現へ力をつくします。

 第1に、くらしと福祉を最優先に、市民生活向上へ、市政の持てる力を注ぎます。
 国民健康保険料をさらに引き下げます。介護保険料を引き下げ、保険料の減免制度の拡充と利用料の減免制度をつくります。市民の生命を守るための医療体制の充実をはかります。

 すべての駅にエレベーターを設置し、バリアフリー化計画を促進します。
 国連「障害者権利条約」を踏まえた総合的な福祉制度を確立し、障害者・児の生活と権利を守ります。
 下水道使用料の引き下げをはかります。

 第2に、災害に強い街づくりをすすめます。
 東日本大震災の教訓を生かし、地域防災計画を抜本的に見直します。学校・公共施設耐震化を早期に完了させます。コンビナート地域の地震・防災対策・津波対策を強化します。
 大和川、東除川、西除川、石津川などについては、水害、高潮などの災害対策として、国・府に整備の促進と責任ある管理体制を要求します。
 すみやかに「原発ゼロ」を求め、市として太陽光パネルなどの設置補助金を拡充させ、自然エネルギーへの転換をすすめます。

 第3に、中小企業振興条例をつくり、市内中小商工業者への支援で活気をとりもどします。
 大企業優遇となる堺市企業立地促進条例を廃止します。市内中小商工業の全事業所の実態を把握するとともに行政への要求を直接聞きとり、期待に応えた実効ある対策を行います。
 賃上げ・雇用の拡大を国と大企業に働きかけます。TPP反対を国に求め、都市農業を守り、発展させます

 第4に、子どもたちの健やかな成長・発達を保障する教育を推進します。
 いじめや体罰から子どもたちを守ります。国、府に対し教職員定数増と少人数学級実施を強く求め、堺市独自で、小・中全学年に少人数学級実施を計画的にとりくみます。教育をゆがめ、競争にいっそうの拍車をかけるいっせい学力テストに反対します。
 安全で豊かな放課後を保障するため、「のびのびルーム」は市の直接の責任で実施します。
 自校調理で全員が食べる中学校給食を実施します。
 認可保育所を増設し、待機児の解消をはかります。

 第5に、憲法を守り、自由と自治の堺をよみがえらせます。
 憲法9条の改悪に断固反対します。7月10日の「堺大空襲」を記念し、その日を堺の「反戦・平和の日」とすることをよびかけます。
 憲法25条の精神をつらぬき、政令市としての権限、財源を市民生活に生かすとともに、市民参加と自治拡充をさらに探求します。堺市をこわし、地方自治をこわす「大阪都」にも、道州制にも反対します。